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からっぽになった隙間
眼を閉じてはいないのに
真っ暗で前が見えない
愛してたのは
あなたじゃない、残像?

頬を伝う涙の筋に
想いなどありはしない

存在しはじめた世界に、
ただ呆然とする
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傍にいるって言った魔力を解いて
ひどい雑音がする
嫌いじゃない 拒絶もしない
だけれど、耳障りなのは
どこかで聞いたことのある
君の歌だからだ
ささやかないでおねがい
甘く痺れる誘惑には勝てないから
この世界からはいつだって、飛び立てるのに
君の声はまだ、断ち切れないままでいる

僕の手を握る、魔力が指先を冷やす
イメージサークル
残像でしかない あの日の魔法
飛び立つのは ココからか?
イエス 裸足だって
無重力な僕らには関係ない
目を閉じるのは逃げたいからじゃない
一瞬で断ち切れ
領域をイメージするんだ明日を
なつこい
蝉の鳴き声 うしろからハナウタ
誰かなんて、ふりかえらなくてもわかる
外からの大音量より、小さな君の声の方が
この耳に届いてくるなんて 君が好きすぎる病気みたい

したじきから生まれるわずかな風が 首をかすってくすぐったい
扇風機より その空気を期待している
体温なんてちっとも下がらないのに

ありきたりなこの恋を 次の季節が終わるまでには
空虚が手を握る
裏切られたなんて言えるほど
確かなものなんて感じていないけれど
私が君を好きなほど
勘付いてしまうものなんだ

離れていくのなら
何度でもつなぎに行くって
そう思っていたはずなのに
一番に目を逸らしていた現実から
背を向けて 駈け出して 逃げる
いつからこんなに弱くなったのか
きっと君が隣にいないから
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